【勇者の友人】~【勇者】のギフトの本体が僕だった件について~戻って来いって言われたって、今更君たちを“友人”だとは思えないよ。
作家 : くーねるでぶる
成人の儀式で【勇者の友人】という変わったギフトを賜ったクルトと、【勇者】のギフトを賜ったクルトの友人にして初恋の人アンナ。アンナに誘われるようにして、2人は英雄を夢見て故郷の村を飛び出してしまう。
それから2年後。クルトは突然パーティをクビになってしまう。理由は役立たずだから。
しかし、突然クビにされてはクルトは暮らしていけない。役立たずということで、まともに報酬を貰えず、困窮していたからだ。
クルトは同郷の幼馴染にしてパーティの中心【勇者】のアンナに助けを求めるが……。
「大したギフトを持っていないあなたが、私たちみたいな英雄と一緒に冒険できて、もう一生分の夢を見たでしょう?もう十分なんじゃない?」
初恋の人にまで捨てられ、クルトは失意のうちにパーティを去ることに……。
しかし、クルトがパーティを去ってから勇者の様子が……。
これは、心を閉ざしかけたクルトがもう一度友人を作るお話。そして、その友人が無双するお話でもある。
「僕の友だちが最強すぎる!」
『勇者の友人』という外れスキルを有した主人公。
しかし、それは真の力を発揮する条件を整えた時に大化けする。
追放ものとしては王道の展開。故に安心して読むことができてストレスフリーでサクサク読めます。
文章の段落も丁寧に読みやすい位置で分けられており、作者さんの読者に対する心配りが見て取れます。
ステータス要素などもあり、ファンタジー作品としての王道の要素をしっかりと踏襲しています。
イケメン率いる新しいパーティーに加入し、主人公の新しい生活が始まるが「百花繚乱(仮)」という名前……果たしてこのイケメンが実は美女だったという王道展開を踏襲してくれるのか。
私の先が楽しみな作品です。是非ご覧あれッ!