魔法の腕を極め、世界に賢者として認められるため田舎を飛び出した主人公ベルガですが。

必要だからと学んでいた剣で剣聖として世界に認められてしまい、三人の王女様の剣術指南役へ収まってしまうことから物語は始まります。

ここまで聞かれると「なんて強いの！？どうか私に剣を教えてください！」なんて主人公の強さにメロメロとなってしまうパターンを想像されるかもしれませんが（実際私はそうかなと思いました）そんなことはなく。

こんな話を待っていたんだよぉ！

と思わず叫んでしまいました。

ありがちなわけわからん理論で主人公ツエー、カッコイイー！姫様たちもあっという間にツエー！にはなることはなく。

ちゃんと剣を教える人として理屈を教授し、丁寧に強くなれるように導いていく剣聖（賢者志望）様。

本作最大の魅力としてはそこでしょう、人との距離が説得力とともにゆっくり縮まり、強くなるに至るまでが非常に丁寧に描かれています。

特に３３話の締めには、これだよこれ、こんなのでいいんだよと余裕のガッツポーズでした。

王道ツンデレな第三王女、カタリナ。

魔法オタクなコミュ障害第二王女、メル。

まだちょこっとしか出てきてはいませんが、おっぱいお化けな第一王女、アルル。

他にも主人公が持つ魔法武器を人化させた、ご主人様大好き獣耳しっぽなテレシアだったり、最初の弟子となったトリアという少女だったり。

魅力的なヒロインと余裕にあふれて取り乱さない主人公が織りなす物語。

読みやすく、疲れない文章で、更新も早く、気づいた時には日に２，３話投稿されていたりと歓喜のお汁を垂れ流してしまうほど、ノベルピア以外のサイト含めて今一番楽しみにしている作品です！

最後に一言、ツンデレはいいぞ！