主人公が10年間24000時間もプレイしたゲーム世界に転生したのに２億ルネ（通貨の単位１ルネ＝１円的の感覚）の借金があってその借金を返すために孤軍奮闘する物語。

普通のゲーム世界転生ものは現実でのプレイ経験ですべてを把握しててそれを利用して何もかもを楽する展開になってるのが多いけど何らかの理由で基本的な世界観以外の細かい部分は全部変わっててテンプレだらけの小説とはまたひと味違って楽しく読めた。

気に入ったところを何個かいうと

１．印象的だったのはステータスの設定。一般的に転生ものでステータスの特性はチート的なものでしかないのに比べてこの小説ではステータスが諸刃の剣になってるのが斬新でよかった。主人公が憑依してるキャラクターがもともと持っていた特性、奇癖と違う行動を取ろうとするとおなかが痛くなったり気絶したりもしてゲーム世界での振る舞いに色んな制約がかかる所。登場キャラクターの中では「鋼」という奇癖を持っているキャラクターがいて奇癖の能力で文字通りに肉体と精神両面で鋼のような防御力を誇るがその分だけ他人に共感できなかったりするところがよかった。

２．これは人の好みによるけど俺は、 シリアス系よりは明るいラブコメの方が好きで楽しくよめた。文体は綺麗とは言えないが読みやすくてすらすら読める。

３．キャラクターたちがかわいい！かわいい小悪魔のモケモケと銀髪のクールビューティビクトリカ！

そして色気抜群のエニオ！！！など登場キャラクターたちはみんな可愛くてそれぞれの魅力を持っていて微笑みながら読めた。

何よりもストーリーが安定していて急展開とかがなく、好みにさえあれば、暇つぶしはちょうどいい小説だと思う。

異世界転生・学園・ハーレムが好な人にお勧め