ある日突然プレイしていたゲームの中に転移した主人公が、勇者パーティー3人を手伝って魔王を倒し、ストーリーは始まる。もともとの世界に戻るために、ゲームに存在する全業績をクリアせねばならない主人公。魔王退治もそのうちの一つだった。魔王退治後、主人公は未練なくパーティーを去る。自分たちのストレス解消のために主人公を罵倒し苦しめていた勇者パーティーのメンバー2人と、パーティーを維持するためにそれを傍観していた勇者は、後悔し始める。

ポイント1: 主人公が去り勇者パーティーが後悔する姿。勇者パーティーの後悔で、少し疲労感を覚えるかもしれないが、それをまったく意に介さない主人公のおかげで、雰囲気がさほど暗くない。もとの世界に戻る方法が全業績を積むことなので、大小の諸々のことをする主人公。その姿に、勇者パーティーは主人公が献身的な人と錯覚する点がこの小説の核心ポイント。

ポイント2: 主人公の強靭な賢者の姿。主人公は究極技は使えないが、存在する全スキルを使用できる賢者なので、何でも簡単に成し遂げてしまう。緊張感は多少落ちるかもしれないが、主人公の強靭な姿にあこがれを抱く人なら誰でも楽しめるはず。レイドもすでにすべてクリアした経験があり、全レイドの攻略法を知っているため、り簡単にクリアしてしまう。この姿を見て「やはり賢者様！」と感嘆する人たちの反応と、対照的に自分のことを過小評価する主人公の姿がポイント。

ポイント3: 様々な魅力を持つヒロインたち。勇者パーティーのメンバーを含めて王国のお姫さまや冒険家など、主人公を愛する色々なヒロインたちが登場する。そのうち誰が一体、主人公と恋に落ちるのか。それを予測する面白さがある。