あらすじ

：ドブの町でも最低の場所で生まれた主人公は幼いころ主神より何で自分に降りたのか、わからないが、偶然聖痕の力を得ることになる。しかし他の聖痕持ちとは違って、ただ、自分の為だけに聖痕の力を振るい、他人を踏み潰すような生き方を過ごす。世界を脅かす魔王が現れた際にも同じく、自分の安全のために 他の聖痕持ちの英雄が魔王を討伐するまで、魔王の手が届かないところへと身を隠す、ついに英雄たちによって魔王が倒され、大陸が平和を取り戻すと今度は、主人公を大陸の悪とみなし、世の平和のため、主人公を狙い始める。よって主人公は最後まで抵抗し、英雄たちから逃げたが、結局、自分が幼いころに住んでいたドブの町へと戻ることになる。呪いにかかって死んでいく主人公はうんざりするような自分の人生に幕がおりることに淡々と死を受け入れようとするが、自分の呪いを解除し、傷をいやしてくれる、自分に出会うことになる。

レビュー

: 「回帰者と盲人聖女」は、現在ノベルピアで連載されているロマンスファンタジー作品の中で高いクオリティを保有している作品の一つです。特に、回帰者と盲人聖女のプロローグはノベルピアのどの作品よりも優れた筆力を持っており、プロローグを通じて主人公がどんな人物なのか、またヒロインはどんな人物なのかはっきり分かります。また、この物語は大体プロローグ以降、主人公が自分の心を救ってくれた聖女を守るために回帰した後、今までの過去と決別し、心を入れ替えて今回は自分の聖痕を自分を守るためではなく、ヒロイン聖女ルネを守るために自分の聖痕を主に使います。

回帰後に展開される内容は、プロローグの雰囲気がすごすぎて、多少力が抜けるという短所があるが、それでも回帰後に主人公が変わっていく過程と幼い頃、聖女と遭遇し、回帰前の自分がそうだったように、自分を警戒する聖女の警戒心を解いていく過程と主人公の心理描写と聖女の心理描写を通じて見る人が切なくなる作品です。ただし、本作はタイトルからも分かるように、聖女ルネと聖騎士であり主人公であるベラのいちゃいちゃな恋物語を描いた作品なので、ハーレム要素は一切存在しない作品です。 そして主人公が強大な力を持っているが、この点を他の人々に誇示したり過去の自分のように他の誰かを逼迫するために使うのではなく、聖女を守るためだけに能力を使っていくストーリーもやはり、本作に欠かせない楽しみの一つです。最後にこの作品は現在ノベルピアで連載されている全年齢作品の中で私が一番好きな作品の中の一つでこの世界物に疲れた方々には華麗な戦闘やアクションが目立つ作品ではなくても、異世界作品に疲れた方々には良い憩いの場のような作品になれると思います。