あらすじ：

田舎の子爵家の次男として生まれた主人公「イアン・ペルクス」、彼はある日信じられない夢を見ることになる。

そこでは普段自分が見てきた景色とは真逆の死体が並んでいる風景と、気持ち悪いくらい血の雨に打たれながら絶望している夢、そしてその夢では誰かが、自分に対してかつて、この世の悪神と呼ばれて、今は封印された「デルフィレム」がやってくるという伝言を残す、そしてその伝言を最後に目覚めた主人公は冷や汗を拭き、考えをまとめていると、ようやくここがアカデミーの寮の風景であることに気づく、そして自分の机の上に初めて見るような手紙を発見した彼は、手紙を開き中身を確認すると自分宛ての手紙だという事には気づくが、同時に理解できない内容が書かれていた、だって手紙は帝国歴564年、今は557年、7年後の未来から来た手紙だったのだ。

レビュー：

未来からのラブレターは、あらすじからも分かるように、未来からの手紙をきっかけに様々な出来事を取り上げ、あります。また、本作は現在ノーベルピアKRで着実に連載中であり、昨年、2021年にはノーベルピアで開かれた公募展で優秀賞を受賞した作品です。 本作品の世界観はファンタジー作品で主に採用される魔法と、エルフ、オークなど数多くの要素が加味された中世ファンタジーの世界観にアカデミーを重点に物語が展開されます。 ストーリー序盤の主人公は未来からの手紙ということは到底信じられない内容だったので、ただ誰かのいたずらと思うが、作中ある事件をきっかけに未来からの手紙に依存して、さまざまな事件を掘り起こし、最悪の未来を防ぐために努力していく物語です。 ただそうだからといって、いつも

シリアスな部分だけにフォーカスが当てられ、暗鬱な話だけで構成された作品ではなく、聖女、妹、後輩など多様なヒロインが登場し、シリアスに進行しすぎるストーリーに、適切にコメディ的要素を付加してテンポを適切に維持している作品です。最後にネタバレ要素があって多くの部分を言及することはできませんが、本作は主人公の切実さと先に言及した最悪の未来を防ぐために華麗な戦闘が目立つ作品で、もしライトなファンタジー作品を探しているなら積極的におすすめできる作品だと思います。